本記事ではデスクトップパソコンのHDDをSSDへ換装する方法を解説していきます。写真付きでわかりやすく解説していきますので是非参考にしてみてください!
あわせて、HDDからSSDへ換装することで実際にどのくらいパフォーマンスがアップしたのかも紹介していきます。
SSD換装自体は、パソコンからHDDを取り外すことさえできれば、誰でも簡単にできる作業です。「自分にできるかな?」と躊躇している方がいたら、是非チャレンジしてみてください!
今回使用したSSD|コストパフォーマンス最高のSUNEAST(サンイースト)SSD
今回使用したのはこちらのSSD↓
※本記事を作成するにあたり、SUNEAST様よりサンプル品を提供いただきました。ありがとうございます。
SUNEAST(サンイースト)という、まだあまり耳にしたことのないメーカーさんのSSDです。
注目したいのが何といっても価格。他の名の知れたメーカーさんのSSDに比べてかなり安いのでコスト重視の方は是非チェックしてみてください。しかも国内3年保証付きなのでちょっと安心。生産地は中国のようです。
さて、それではまずはSSD換装してどうなったの!?という結果から書いていこうと思います!
【結果】WindowsVista10年前の古いパソコンでも起動時間が半分になった!
HDDからSSDへ換装したことで、どの程度パフォーマンスが上がったかという点についてです。
SSD換装を考えている人は、パソコンの起動時間がめちゃくちゃ遅くて毎日イライラ、ソフトの起動時間が遅くてイライラ、など起動に関するパフォーマンスをどうにか改善したい、という人が多いと思います。
もちろん、私もその1人です。それでは今回わたしの使っているパソコンでどの程度効果があったのか書いていきます。
今回SSD換装したデスクトップパソコンのスペック
今回SSD換装した私のデスクトップパソコンはこちら↓
SonyのVAIOデスクトップパソコンになります。
デスクトップと言ってもタワーのようなものではなく、写真のようにちょっとおしゃれな感じのやつです。
…といっても10年程まえに購入したかなり古い機種になります。
起動は遅いし・動作は重いしで、今ではもう役立たず状態です。しかもOSはWindows Vistaだしね(サポート終了…)
ざっと主要スペックは以下の通りです。
- OS:Windows Vista
- メモリ:4GB
- HDD容量:約500GB
- CPU:Core2 Duo
HDDからSSD換装で起動時間が半分に!ソフト起動までも早くなった!
まずは一番気になる起動時間です。HDDからSSDへ変えることで、約半分の起動時間になりました(マジです)。
起動時間:2分25秒 → 1分11秒
そしてそして、「パソコンを起動したはいいけどソフト起動して使えるようになるまでにも時間がかかるんだよねー」という事って多いですよね。
というわけで、パソコン起動後にソフトを起動し使えるようになるまでの時間も測定してみました。
今回はウェブブラウザソフトの「Google Chrome」を起動して使えるようになるまでの時間を測定しています。
(もう少し重いソフトで試せればよかったのですが、もう使い物にならない程重たかったのでほとんどのソフトをアンインストールしてしまっていたので…)
というわけで結果です↓
ソフト起動し使用可能になるまでの時間:2分55秒 → 1分35秒
パソコン起動からソフト起動・使えるようになるまで数十秒はかかりましたが(パソコン自体のスペックの問題もありますしね)、それでもHDDの時に比べてめちゃくちゃ早くなりました!
HDDとSSDとで、読み込みと書き込みの速度を測定してみました↓
読み込み(Read)、書き込み(Write)ともに、めちゃくちゃスコアが上がったのがわかりますね!すばらしい!
SSD換装はおすすめ
10年以上前のかなり古いパソコン(しかもOSはWindows Vista)でも、これだけの効果がありました!
もしお使いのパソコンで起動時間が遅い…、起動してもしばらく使えるようになるまで時間がかかって毎日イライラしている…、という方は是非SSDの換装を試してみてください。
※たぶん、「もっと早くSSD換装しておけばよかった!」と思うはずです!
それでは、デスクトップパソコンのSSD換装の方法を解説していきます。
デスクトップパソコンのSSD換装方法【VAIOのデスクトップパソコンを例に詳しく解説!】
【手順0】必要部材をそろえよう!
最初にSSD換装に必要な部材を準備しましょう。
1つ目:SSD
まずはSSD。今回は↓こちらの値段の安さが魅力のSUNEAST(サンイースト)のSSDを使用しています。
2つ目:SATA-USB変換ケーブル
続いて、SSDとパソコンを接続するケーブルです。
このケーブルは、購入したSSDに今使用しているHDDのデータをコピーする際に必要になります。
SSDやHDDの接続端子は一般的には"SATA"という接続規格になっています↓これに合うケーブルを準備する必要があります。
↓こんな感じで、SSDとパソコンの接続が可能です。
↑の写真で、私が使っているのはこちらのケーブルです↓
3つ目:2.5インチ → 3.5インチ 変換ブラケット
続いて、2.5インチサイズのSSDを3.5インチサイズへ変換するブラケット。↓こんなやつです。
デスクトップに使用されるHDDはノートパソコンに使用されるHDDより1周り大きいサイズになります(3.5インチ)。そして今回換装するSSDはノートパソコンに使用されるHDDと同じ大きさの2.5インチです。
↓並べるとこんな感じです。大きさが全然ちがいますよね!
デスクトップパソコンのHDDが固定されていたところに、この小さいSSDを設置する必要があるので、大きさを合わせてあげる必要があります。そこで使用するのがこの変換ブラケットです。ネジ穴の位置とかは基本全部同じ規格なので、サイズが合うか合わないか、といった心配は不要だと思います。
とりあえずこれで必須アイテムは揃いました!
【手順1】SSDをパソコンに接続!(SSDが認識しない場合の対処)
先ほど紹介した、SATA-USB変換ケーブルを使って、SSDとパソコンを接続します。
↓SSDを接続したら、SSDがパソコンに認識されているかチェックしてみましょう。コンピュータを開いて確認。
おそらく新品で購入したSSDを接続した場合、わたしと同じようにSSDが認識されていない場合が多いとおもいます。↑画像ではCドライブの他にRamDiskというもののみが存在しており、接続したSSDっぽいのはどこにも見当たりません。
どうやら、まだパソコンが認識できる状態にないようです。それでは、パソコンが認識できる状態にしていきましょう!
↓PC右クリックで「管理」を選択・表示します。
↓「コンピュータの管理」画面が開きます。その中から「ディスクの管理」を選択します。するとSSDっぽいのが認識されているのがわかりますね(ここではディスク3)。まだ何もしていないので全部「未割り当て」の状態になっています。
↓この「ディスク3」の上で右クリック → 「新しいシンプル ボリューム」を選択します。
↓すると「新しいシンプルボリューム ウィザード」が表示されますので画面に従って次へで進んでいきます。
↓シンプルボリュームサイズは既に入力されている値(最大ディスク領域の値)でOKです。
↓次の、「ドライブ文字またはパスの割り当て」もこのままでOKです。ここで指定したアルファベット(この画像例ではG)が、ドライブ名(Gドライブ)として表示されます。
↓次の「パーティションのフォーマット」もそのままでOKです。
↓これで完了です!
↓これでSSDが認識されるようになりました。Gドライブとして見れるようになりました!
次はこのSSDにHDDの中身をコピーしていきます。
【手順1】「EaseUS Todo Backup」を使ってHDDの中身をSSDへコピーする(クローン作成)!
新しいSSDをこれからパソコンを使っていいくために、今使っているHDDのデータを丸々SSDへコピーしてあげます。
コピーには専用のソフトを使用します。「EaseUS Todo Backup」というソフトです。もちろん無料で使えます!これから解説していきますが使い方も簡単です。
ダウンロードはこちら
ソフトをインストールして、起動すると↓このような画面表示されます。有料版もありますが、クローン作成は無料版で十分なので、右下の「後で」ボタンを押します。
↓次の画面で、上メニューから「クローン」を選択します。
↓続いて、コピー元となるディスクを選択します。
わたしのパソコンではCドライブにあたる「ハードディスク0」を選択(Cドライブには、普段は目に見えない「Recovery」領域がありますのでこれも選択状態のままでOKです)。
「次へ」ボタンをクリック。
↓次にコピー先を選択します。USBで接続したSSD(ここでは「ハードディスク3」)を選択します。
↑画像には写っていませんが、左下の歯車マーク(バックアップオプション)をクリックして、表示された「SSDに最適化」にもチェックを入れましょう。
↑また、右側の「編集」ボタンをクリックすることで、コピー先のSDDのパーティションサイズを変更することができます。
↓例えば今使っているHDDが容量120GBで、これから交換しようとしているSSDの容量が480GBというように容量アップする場合。単純にコピー使用とすると、「未割り当て」の領域ができてしまいます。もちろん、未割り当ての領域は使うことができませんので、容量アップも意味なしになります。そんな場合はパーティションサイズの変更を忘れずに行いましょう↓
↓「実行」をクリックしてコピー開始です!
↓コピー中はこんな画面。コピー自体は結構時間かかりますので、時間に余裕を持ってトライしてみてください!わたしの場合は3時間以上かかりました。
↓コピーが完了したら、「ディスクの管理」で念のため確認。しっかりコピーされてます!
↓そして「コンピュータ」でも確認。Gドライブとしてそれっぽいのがちゃんと認識されています!これで大丈夫そうです。
【手順3】パソコンのカバーを外す→HDDを取り外す
注意
念のため書いておきますが、パソコンのカバーを外す前にパソコンをシャットダウンし必ず電源ケーブルを抜いておきましょう!
パソコンが故障したり感電したりなどもあり得る危険な作業ですので自己責任で行ってください。
今回のVAIOのパソコンはモニターの裏にHDDなど色々なものが設置されています。ざっとこんな配置になっています↓
というわけで本体をひっくり返してカバーを外していきます(一般的なデスクトップパソコンの場合も同じように、ネジを外してカバーを外していきます)。
ネジは画像の丸い部分にあります。結構多いです。プラスドライバーがあれば問題なく外すことが可能です。青→黄→赤の順にはずしていきます。
参考までに、黄色部分のフタをとるとメモリが出てきます。メモリ増設も簡単ですね!
↓引き続きネジをはずしていきます!
すべてのネジを外すとカバーも簡単にはずれます。こちらがカバーを外したところです。赤枠で囲ったところが取り外すHDDです。
↓HDDをアップで撮影した写真です。赤枠のコネクタは、突起部分を押しながら引っ張れば簡単に抜けます。
↓HDD部分をアップで真上から撮影した写真です。HDDを取り外すために、赤丸部分のネジと、赤枠のコネクタを抜きます。
↓HDDのコネクタは先ほど紹介したSATAでSSDと同じになります。
↓ネジとコネクタを外したら、矢印方向にスライドさせてHDDを取り外します。
↓こちらが取り外したHDDです。3.5インチなのでかなりデカイです!しかもかなり重たい!
【手順4】変換マウントを使ってSSDを固定する
今回使用する変換マウントがこれです↓
↓3.5インチのHDDは右側のようなケースに固定されていました。今度はこのケースにSSDを固定していきます。
↓それでは、変換マウントにSSDを固定していきます。写真では見えませんが、変換マウントの裏側にSSDがあります。それをネジで固定している写真です。SSDにはもともとネジ穴があるので、特に悩むことなく簡単にネジ止め可能です。
↓SSDの固定が完了!
↓それを先ほどの、HDDのケースに固定していきます。これもネジ穴は規格通りの位置にしかないので、特に迷うことなく固定することができました。
↓これを元々設置されていたように、戻していきます。SSDにSATAケーブルを接続して、ネジ止めして本体に固定するだけです。
これでSSD換装自体は完了!あとは動作確認して問題なければOKです!
【手順5】カバーを戻して、パソコンを起動して動作確認!
HDDとSSDの交換が完了したら、最後に残すは動作確認だけです。
カバーを元に戻してパソコンを起動します。問題なくWindowsが起動できたらOKです!
もし起動時に「Checking Media Presence, Start PXE over IP4」というメッセージが表示され起動できないような場合は以下の記事を参考に対処してみてください。
Windows Vistaの超古いデスクトップパソコンでもSSD換装で起動時間が劇的に早くなった!
以上でデスクトップパソコンのSSD換装は完了です!
冒頭で紹介したように、今回のSSD換装で起動時間が劇的に早くなりました!10年以上前のかなり古いパソコンでもこれだけの効果があります。
起動時間:2分25秒 → 1分11秒
もしパソコンの起動時間やソフト起動時間が遅くて悩んでいる場合は、是非SSD換装にチャレンジしてもらいたいです!きっと満足するとおもいます!
最後に、改めて今回使用したSSDを紹介したいと思います。
SUNEAST(サンイースト)のこちらのSSDを使用しています。他のSSDよりもかなり低価格になっており、さらに国内保証3年付きの安心できるSSDです。
保証内容はこちら↓
是非チェックしてみてください。
その他使用したアイテムはこちら↓
SSDをパソコンと接続するためのケーブルです。
↓2.5インチサイズの小さいSSDを、3.5インチの大きさに変換するためのブラケットです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
SSDどれを購入しようか迷っている方は、以下の記事におすすめをまとめていますので、参考にしてみてください。
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