あなたの車のエアコンなんかすっぱい臭いがしませんか??
春から夏にかけて徐々に暖かくなり車の冷房エアコン使う機会も多くなってきます。
また、夏が終わり秋・冬と涼しくなり今度は暖房エアコンの出番です。
そんな時、久しぶりに車のエアコンをつけたら「くさっ!(なんかすっぱい臭いが…)」なんて経験をされた方も多いはず。
というか、わたしの車がそうんなんだよ!臭いんだよ…!!
というわけで車のエアコンの酸っぱい嫌なにおいを消す(洗浄する)方法を紹介します。
車のエアコンの悪臭・異臭にお悩みの方は是非一度試してみてください。毎度毎度悩まされた、我が家の車の酸っぱい臭いも消えましたよ。
まずは、車のエアコンの(すっぱい)臭いの原因
ずばり「カビ(雑菌)」です。
どこにカビができてるの?
カビといっても車のエアコンのどこにカビが繁殖しているのでしょう?まずはカビの原因・繁殖箇所を把握しましょう。
車のエアコンの構造は以下のようになっています。(トヨタさんのHPに非常にわかりやすい図が載っています)
出展:トヨタ アフターサービス | クルマを快適に美しく使いたい方へ | カーケアグッズ | 車内を快適に | エアコン洗浄・消臭 | トヨタ自動車WEBサイト
上図のように外気等からの空気はまず緑色のフィルターを通ります(ここで虫やホコリなどをフィルタリングする)。
その後、空気を送るファンを通り紫のエバポレーターへいきます。このエバポレータが空気を冷やす役割を担っています。ここで冷えた空気が車内へ届くようになっています。
ここで出てきた聞きなれない「エバポレーター」というやつ。
実はこれがカビの繁殖する箇所(エアコンの嫌なにおいのもと!)になっているんです。
空気を冷やす働きを持つエバポーレータ、空気を冷やす時に時に結露した水分が発生します(駐車場などでエンジンつけっぱなしでしばらくいると水のようなものがぽたぽた落ちてますがこれですね)。
この水分ですが、車を運転してエアコンをつけっぱなしの時は良いですが、自宅(目的地)につきエンジンを止めるとどうでしょう?
この結露箇所はそのまま放置ですね。
エアコン内部の風通しの悪い暗いとこに放置です。そりゃカビも生えますわ…。
家のエアコンは内部クリーン(洗浄)機能があるためカビが生えにくい
車のエアコンも家のエアコンも似たようなものです。
家の中で使用するエアコンも同じで、冷房をかけている時は車と同じく結露し水分が発生します。
しかし家のエアコンは運転を停止すると、この結露部分を乾燥させる内部クリーン(洗浄)機能というのが働きます。
よく見ていると、運転停止した後も数分間エアコン自体は動いているのがわかります。
ここでしっかり乾燥してくれるため家のエアコンはカビが繁殖し難くなっています。
車のエアコンで致命的なのがこの内部クリーン(洗浄)機能が無い事。
カビが繁殖しやすい環境を作って「どうぞどうぞカビさん繁殖してください!」と言わんばかりの構造になっています。
つまり日頃のお手入れが非常に大切になってきます。
カビの繁殖した車のエアコン、極端なことを言うと "エアコンを付ける = カビを車内に放出する” ということにもなりますので臭いが気になったら(できれば気になる前に定期的に)洗浄することをオススメします。
車のエアコンのいやなにおいを消す方法
よく売られているエアコンの吹き出し口に付けるような消臭芳香剤なんていうのは単なる気休めです。全くおすすめできません。臭いの元(根本)をやっつけないと意味がありません。
先ほど説明した、エバポレーターを洗浄してやる必要があります。
エバポレーターを洗浄する方法!
手間をかけたくない人向け:ディーラーにお願いする
自分でできないという方はディーラーにお願いするのが手っ取り早いです。
お値段はだいたい¥5,000程度。所要時間30分程度。
もちろん、効果はあります!抜群です。
わたしは車検や定期メンテナンスのタイミングで今まで2回ほどお願いしたことがありますが、酸っぱい臭いとはおさらばできました!終わった後は少しだけ薬(?)臭いですが、その臭いもすぐに消えます。
ただし、効果は1年持つか持たないかくらいです。やはり前述のとおり車エアコンの構造上仕方ないので、いくらディーラーにお願いしたからといっても、定期的な洗浄というのは欠かせません。
ディーラーにお願いするのもいいですが、実は自宅でも簡単にできるんですエバポレータ洗浄。
しかもディーラーで使っている洗浄液と同じものを使うので効果も一緒。お値段半分以下。
というわけでその方法を紹介します。
自分でやるエバポレーター洗浄!
まずはエバポレーター洗浄液を購入します。
↓こちらの写真はいつもお世話になっているネッツトヨタ宮城さんのパンフレットの記載内容です。
ディーラーで使っている物と同じ、「クイックエバポレータークリーナーS」を自分で購入します。
↓こちらからAmazonなど各商品購入ページへ移動することができます。チェックしてみてください。
先ほど写真で紹介したように、私がいつもお世話になっているディーラー(ネッツトヨタ)でも使用しているクリーナーです。洗浄力は抜群です。実際の値段を見て頂けるとわかりますが、ディーラーにお願いした場合の半分の価格で済みます。
ディーラーでお願いした場合は、人件費(施工代金)もかかるので2倍くらいかかってしまいますね。これなら自分でやってしまったほうが断然お得です!
洗浄方法も簡単です。手順は以下の通り。
我が家のヴェルファイアの写真を例に、簡単に解説します。
まずは助手席のグローブボックスを外します(ボックスの左側の固定を外すと簡単にとれます)。
すると下写真のようにフィルター設置部分が見えます。
これです↓
このフィルターを外します↓
ここに先ほどの洗浄液を噴射するだけです(手順書にエアコンの設定が詳しく書かれているのでその通りやるだけです。まったく難しくないです。)。
所要時間10分程度。
未経験の人の場合は、最初はグローブボックスの外し方等でてこずるかと思いますので30分程度を見れば良いかなと思います。
※2回目以降は10分程度で一瞬でおわります!
まとめ
以上が車エアコンのエバポレーター洗浄についてでした。
車のエアコンが臭くてお悩みの方は是非一度お試しください。
効果はかなりあります
洗浄を後回しにしていると、カビの繁殖が拡大していき、時間がたてばたつほど洗浄してもカビが落ちなくなります。
「なんかエアコン臭くなったな…」と感じたら早急にエバポレーター洗浄を行いましょうね。
もしかしたら、初めての洗浄時は1回では臭いが消えないかもしれません(わたしの車がそうでした)がその時は時間をおいて2回目の洗浄をしてみてください。
そして何より定期的な洗浄を心がけましょう。時期的にはエアコンを本格的に使い始める頃(4月・5月あたり)がベストです。
そしてエアコンを使い終わったあたり(秋・冬あたり)にもう一度洗浄を行いましょう。
車のエアコンが臭くてお悩みの方はぜひ一度トライしてみてください。
しばらくエアコンフィルターを交換していないという方は一緒にフィルター交換もしましょうね。できれば1年に1度くらいの頻度で交換を。
※ わたしが愛用している(そしてカーディーラーでも使っている)エバポレータ洗浄液はこちら↓
具体的なエバポレーター洗浄方法については別記事にまとめました。自分で挑戦してみよう!という方は是非参考にしてみてください。
≫ 関連記事 : 自分でできるエバポレーター洗浄の方法 これで車のエアコンのイヤな臭いともおさらば!【ヴェルファイアの施工例】